エンジン駆動系 修理・整備関係

車のファンベルト「鳴き」キュルキュル音がピタッと止んだ!

2018/08/17

このブログで散々言ってきたことですが、ガゼルはスイフトをオーバーヒートさせてしまいました。

最初どこからかピシャンピシャンと異様な音がしていました。

それで水温計を見たのですが、温度は上昇していませんでした。

バッテリーの警告ランプはついていましたので、まずいと思いました。

しかし山奥でしたので下まで降りなければと思い、更にスピードを上げて走ってしまいました。

随分急いでいましたので水温計を見るのを忘れてしまっていました。

しばらく走っていると急にスピードがガクンと落ちてきました。

水温計を見るとかなり上昇していました。

「やっちまった」と後悔しましたが時すでに遅しです。

運送屋の駐車場に滑り込んだと同時にエンジンが止まりました。

ボンネットを開けるとシュウシュウと水蒸気が上がっていましたので、オーバーヒートしたというのがすぐわかりました。

それから保険会社に電話して業者に車を引き取りにくるように依頼しました。

業者の人が来た時には、車のエンジンがかかったので「これなら部品の交換で済むかもしれませんよ」と言われほっとしました。

しかし次の日、修理工場からかかってきた電話は無情なものでした。

「エンジンが焼き付いているので修理は不可能です」

「治すのでしたらエンジンを載せ替えなければなりません」と言われました。

費用は30万から45万円ぐらいになると思います」と言われました。

「少し考えさせてください」と返事をしました。

でも頭の中ではもう結論が出ていました。

スイフトを廃車にして新しい車を買おうと思い始めていたのです。

それから新車のハスラーの納車まで4ヶ月を要しました。

色々考えさせられることが多かったです。

というわけで今回はガゼルの経験を踏まえ、ファンベルトが切れたらどうしたらよいのか?

考察していきたいと思います。


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ファンベルトとは

ファンベルトは、エンジンのクランクシャフトと色々な機器をつないでいるベルトのことです。

クランクシャフトの回転を機器の動力に使っているのです。

ファンベルトというと「ラジエーターを冷やすためのファンを回すベルト」のことだと思っている人がほとんどだと思います。

しかし現在は、「オルタネーター」「ウォーターポンプ」「エアコンプレッサー」などを駆動しているベルトの事を指します。

現在はラジエーターを冷やすファンは、電動であることが多いのでベルトで回すことはほとんどありません。

ガゼルの時も原因はベルトが切れた為と思っていましたが、バッテリーの警告ランプがついたところを見るとモーターが焼き切れたのではないかと思っています。

というわけでベルトが切れてしまうと、エンジンの電気供給が止まってしまうので大事故につながることがあります。

ファンベルトとタイミングベルト

基本的にはラジエーターを冷やすためのファンを回すベルトが、ファンベルトと言われるものです。

現在は電動ものものが増えてきましたので、ベルトで回すことはあまりなくなりました。

タイミングベルトとは、クランクシャフトとカムシャフトを連動させている部品でバルブの開くタイミングなどを調整しています。

タイミングベルトは、エンジンの内部の方にありますのでエンジンルームを開けてもよく見えません。

また車によってはタイミングベルトではなく、カムチェーンとか歯車式とかいろんなものがあります。


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ファンベルトが切れたらどうなる?

このように大事なファンベルトですが、切れてしまったらいったい車はどうなるのでしょうか?

ウォーターポンプ停止

まずウォーターポンプが停止してしまいます。

水冷式のエンジンならば、当然ウォーターポンプがついております。

これが駆動しないとなると、水が送られなくなりエンジンが焼き付きます。

エンジン内部が高温状態になり、バルブとかが変形して焼き付いて最後には穴が開くことがあります。

ダイナモ停止

発電に使うダイナモが停止してしまうと、バッテリー内に残っている電力だけで走行することになります。

その電力さえなくなれば全て停止してしまいます。

ライトをつけたり、エアコンをつけたりしなければ数時間の走行は出来ます。

しかし走行した後エンジンの再始動はできないようです。

パワーステアリングポンプ停止

パワーステアリングは油圧ポンプで動かしていますが、それが動かなくなり重いステアリングになってしまいます。

ステアリング切るのにもかなりの力が必要になります。

強制ファン停止

ラジエーターについているファンが止まってしまい、ラジエーターが冷えなくなります。

冬場などは走行中に冷えますから場合によっては走行することはできます。

エンジンが冷えなくなるのでオーバーヒートします。

ファンベルトの交換時期は?

基本的にはキュルキュルと言ったベルトの鳴きがあれば交換の時期になります。

でも「鳴き」が発生してなくても走行距離が多かったり、明らかに耐用年数を超えているような場合にはファンベルトを交換しましょう。

交換時期の目安ですが、その前に交換してから5年を経過した頃、若しくは走行距離が5万キロ程度になった頃です。

平均の年間走行距離が1万キロになりますので、新車で購入された場合であれば2回目の車検時が交換時期の目安になります。

これはあくまでも目安ですので、車の使用状況や環境によっても交換時期は変わってきます。

例えば急発進急加速をしないといけないような場合が多いとか、路上駐車がほとんどで環境が劣悪とかそういう場合は経年劣化が早く来てしまいます。

ですので早めの交換が良い場合があります。

ファンベルトのキュルキュル音

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ファンベルトが劣化してくると、ひびが入ったり緩んでくるのでキュルキュルと言った「鳴き」が聞こえるようになってきます。

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原因・1「ゴムの劣化」

理由のひとつはゴムの経年劣化です。

ずっと使い続けるとプーリーとの摩擦で摩耗したり、その摩擦熱やエンジンからの熱によってゴムが硬化します。

原因・2「張力の不足」

もうひとつの理由はベルトが緩むことです。

長年使用しているとゴムが伸びたり摩耗したりします。

するとベルトが緩んで張力がなくなり滑りやすくなって「鳴き」が出てきます。

原因・3「機械の不具合や故障」

3つ目の理由ですが、それは ベルトそのものではなくベルトに接触しているプーリーやクリアテンショナーの部分が錆びてしまい「鳴き」の原因になっていることがあります。


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「鳴き」は劣化の合図!

泣きが発生してくるとファンベルト自体が経年劣化して、ヒビ割れが発生している可能性がありますので確認しましょう。

ベルトがエンジンの奥の方にある場合、確認が難しいので専門の整備工場で点検してもらうことをお勧めします。

ファンベルト 鳴き止め

ベルトの状況を確認した時に、ヒビや亀裂もなく良い状態を確認して更にプーリーなども正常に作動している場合は、鳴きどめ剤を使用してみるのも良いでしょう。

鳴きどめ剤には粉末やシリコングリスなどがあります。

オートバックスやホームセンターでも販売しているようです。

ファンベルトの交換に要する時間は?

ファンベルトの交換をディーラーや修理工場に頼む場合は、事前に連絡をして予約を入れておくようにしましょう。

ファンベルトは、だいたい規格サイズがありますので大抵は常備されています。

ベテランの整備工でしたらだいたい30分程度で交換が完了します。

作業に手間取り時間がかかっても、1時間以内には交換が終わるでしょう。

ファンベルトの修理工賃

ファンベルトの交換の工賃は、車の種類によって違いますがだいたい1万円程度です。

ファンベルト交換費用の相場

軽自動車 ベルト:約4,000円 技術料:約5,000円
普通車  ベルト:約3,000円 技術料:約5,000円
大型車  ベルト:約6,000円 技術料:約6,000円

ファンベルトの調整にかかる費用は?

新車を購入したばかりとかファンベルトを交換したばかりとかに泣きが発生する言うことがまれにあります。

その時はファンベルトの交換ではなくベルトの張りを調整することで直すことができます。

ファンベルトの調整は整備工場やディーラーで頼みましょう。

料金の相場

軽自動車:約3,000円
普通車 :約3,500円
大型車 :約3,500円

オートバックスでファンベルトの交換や調整が出来る!

ご存知かもしれませんが、オートバックスでもファンベルトの交換や調整を行っています。

オートバックスのファンベルトの交換の工賃や作業時間について

●ファンベルトパーツ代 3000円から
●交換工賃       5000円から
●作業時間       30分から

カーディーラー車整備工場に頼むと純正の部品の使用がほとんどです。

しかしオートバックスではOEM部品と呼ばれる純正部品に近い、しかも安価なパーツが使われているようです。

ですのでファンベルトの交換を安くあげたい人は、オートバックスに行って交換すれば良いです。

やはり安全性の高さを優先する人は、ディーラーや整備工場で作業をしていただきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ファンベルトの状況は普段から定期点検をしておけばわかることです。

定期点検を怠るとファンベルトの劣化を見逃してしまい、最悪の場合エンジンがおしゃかになってしまいます。

ガゼルは定期点検を怠っていたのもありますが、ファンベルトの異音に気がついていたのにスルーした事が悔やまれます。

確かに山奥だったので、JAFか整備工場に依頼して車を牽引してもらわないといけない状況でした。

そしてそれが面倒くさかったので麓の町まで車を運転してオーバーヒートしてしまいました。

異常に気がついても大丈夫だろうとたかをくくっていた結果、大きな代償を払うことになってしまいました。

あなたはガゼルのような失敗をしたことはないと思います。

やはり定期点検を怠るとこういうことになるので、点検はきっちりやっておきましょう。

また車の異常に敏感になるために、普段から車の音や状況に注意を払っておきましょう。

私の記事が参考になりましたら幸いです。



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