CHR SUV車

トヨタCHRは馬力とトルクは小さい?ヴェゼルと比べてどうよ?

2018/08/01

トヨタのクロスオーバーSUV「chr」の購入を検討している方は、乗り心地や居住性、燃費などのほかに、動力性能の良し悪しがかなり気になっているのではないでしょうか?

動力性能はトランスミッションのメカニズムやギアレシオ、車両重量などにも左右されますが、やはり馬力とトルクの大小が重要なポイントと言えるでしょう。

そこで今回は、トヨタchrの馬力とトルクは相対的に大きいのか、それとも小さいのかを検証します。

また、トヨタchrとホンダヴェゼルのどちらを選ぼうかと迷っている方も多いと思いますので、ヴェゼルとの比較もしてみました。



トヨタchrのハイブリッド 馬力とトルクはどうよ?

まずは、chrハイブリッド車の馬力とトルクを見てみましょう。

chrハイブリッド車のパワートレイン(ハイブリッドシステム)のスペックは、以下の通りです。

エンジン

  • ・1.8l直4自然吸気(2zr-fxe型)
  • ・最高出力(馬力) 98ps/5,200rpm
  • ・最大トルク 14.5kgf・m/3,600rpm

モーター

  • ・交流同期型(1nm型)
  • ・最高出力(馬力) 72ps
  • ・最大トルク 16.6kgf・m

エンジンの馬力とトルクは1.8lクラスとしては小さいものの、強力なモーターがそれを補う形になっています。

ハイブリッドシステムのスペックで重要なのは、エンジンとモーターそれぞれの馬力・トルクよりも、システムとしての馬力・トルクです。

chrハイブリッド車のシステム最高出力は122psで(システム最大トルクは未公表)、単純にエンジンとモーターの最高出力を足した数値の188psよりもかなり小さくなっています。

その理由は、エンジンとモーターでは最高出力の発生回転数が異なるからです。

それはともかくとして、chrハイブリッド車のシステム最高出力は、1.8lエンジンベースの割には小さいと言えるでしょう。

しかし、基本的に共通のハイブリッドシステムを搭載するプリウスやカローラスポーツハイブリッドも同じ数値なので、特にchrハイブリッドだけが非力というわけではありません。



トヨタCHRの1.2Lターボの馬力とトルクは小さい?

続いて、chrの1.2g-t/s-t(1.2lターボ車)の馬力とトルクを見てみましょう。

  • ・1.2l直4ターボエンジン(8nr-fts型)
  • ・最高出力(馬力) 116ps/5,200~5,600rpm
  • ・最大トルク 18.9kgf・m/1,500~4,000rpm

このエンジンのリッター換算の馬力は約97psですが、chrハイブリッドの1.8lエンジンが約54psに過ぎないのと比べると遥かに高くなっています。

また、最大トルクを比べても2.3kgm・f大きい数値になっているなど、その性能はさすがターボエンジンと言えるでしょう。

一方、116psという最高出力は、chrハイブリッド車のシステム最高出力122psと比べ6ps劣っています。

では、同じ排気量のターボエンジンを搭載するライバル車と比較するとどうでしょうか?

1.2lターボエンジン搭載のクロスオーバーSUVには、ルノーキャプチャーとプジョー2008がありますが、この2台のエンジンの馬力・トルクを見てみましょう。

ルノーキャプチャー

  • ・最高出力(馬力) 118ps/5,000rpm
  • ・最大トルク 20.9kgf・m/2,000rpm

プジョー2008

  • ・最高出力(馬力) 110ps/5,500rpm
  • ・最大トルク 20.9kgf・m/1,500rpm

トヨタchrターボ車の馬力・トルクをこの2台と比較すると、最高出力はともかくとして、最大トルクが2kgf・mも劣っている点が気になります。

トヨタCHRの馬力とトルクは小さい?

トヨタchrの馬力は、ハイブリッド車、1.2lターボ車ともに決して大きいとは言えません。

また、トルクに関しては1.2lターボ車のみに評価となりますが、こちらもライバル車よりも小さいことが分かりました。

そしてchrでもう一つ問題なのは、車両重量が重いことです。

chrハイブリッド車の車両重量は1,440kgですが、同じハイブリッドシステムを搭載するプリウス2wd車の1,310~1,390kg、カローラスポーツの1,370~1,400kgよりも重くなっています。

また、chrターボ車の車両重量は2wdが1,400kg、4wdが1,470kgですが、ルノーキャプチャーの1,280kg、プジョー2008の1,230kgと比べかなりヘビーです。

馬力・トルクの数値が同等だとしても、車両重量が重いほど動力性能面では不利になります。

トヨタchrは、普通車規格のクロスオーバーSUVとしては馬力・トルクともやや不足気味と言えるでしょう。




トヨタCHRとヴェゼル 馬力とトルクどっちが優れている?

この項目では、ヴェゼルとchrの馬力とトルクを比較します。

chrハイブリッドとヴェゼルハイブリッドの比較

まず、ハイブリッド車同士を比較してみましょう。

車名 エンジンの最高出力(馬力) エンジンの最大トルク モーターの最高出力(馬力) モーターの最大トルク システム最高出力
chr 98ps/5,200rpm 14.5kgf・m/3,600rpm 72ps 16.6kgf・m 122ps
ヴェゼル 132ps/6,600rpm 15.9kgf・m/4,600rpm 29.5ps/1,313~2,000rpm 16.3kgf・m/0~1,313rpm 152ps

両者を比較すると、エンジンの馬力・トルクはヴェゼルが勝る一方、モーターの馬力・トルクはchrが勝っています。

両社のハイブリッドシステムに対する思想の違いは、興味深いポイントです。

ただ、システム最高出力を比較するとヴェゼルの方が30psも勝る上、車両重量が50~170kgも軽いので、動力性能はchrよりもヴェゼルの方が上と見て間違いないでしょう。

chrガソリン車とヴェゼルガソリン車の比較

続いて、chrガソリン車(1.2lターボ車)とヴェゼルガソリン車(1.5l na車)を比較します。

車名 最高出力(馬力) 最大トルク
chr 116ps/5,200~5,600rpm 18.9kgf・m/1,500~4,000rpm
ヴェゼル 131ps/6,600rpm 15.8kgf・m/4,600rpm

両者を比較すると、最高出力ではヴェゼルが、最大トルクではchrが勝ることが分かります。

また、ヴェゼルの方が高回転型の特性になっているのも特徴です。

このようにエンジンのスペックでは一長一短があるものの、ハイブリッドの場合と同じ様に車両重量はヴェゼルの方が170~220kgも軽いので、動力性能はヴェゼルの方がやや有利でしょう。

トヨタCHR 馬力をアップするには?

これまでの検証から、chrは車両重量の割にやや馬力不足の傾向があることがお分かりいただけたことでしょう。

また、実際にchrユーザーの動力性能に対する評価もそれほど高いとは言えません。

そこで、そんな不満を解消すべく、chrを馬力アップする製品を紹介しましょう。

T.M.WORKS「DME TUNE Type M」 価格70,000円

馬力・トルクを向上させるサブコンピューターモジュールで、コンピューター本体のデータを書き換える必要がないため、トヨタの車両保証の対象外となる心配がありません。

chrの1.2ターボ車に取り付けると、最高出力が20ps、最大トルクが2.4kgm・f向上します。

chrハイブリッド車には対応しません。

T.M.WORKS「イグナイトMSI」 価格36,000円

点火系のチューニングパーツで、燃焼効率の向上により低中速トルクのアップが期待できます。

chrのハイブリッド車/1.2lターボ車への取付が可能です。

シエクル「MINICONα」 価格16,800円

噴射タイミングの制御により馬力・トルク向上を実現するサブコンピューターモジュールです。

chrのハイブリッド車/1.2lターボ車への取付ができます。

トムス「POWER BOX」 価格38,000円

ターボチャージャーのブースト値を上昇させ、馬力・トルクを向上させるパーツです。

chrの1.2lターボ車の場合で最高出力12ps、最大トルク2.7kgm・fのアップが実現します。

RACE CHIP「RaceChip S/RS/GTS」

馬力・トルクを向上させるサブコンピューターモジュールで、S/RS/GTSの3タイプがあります。

chrの場合1.2lターボ車に適合し、最高出力/最大トルクの向上はSが14ps/1.5kgm・f、RSが20ps/2.4kgm・f、GTSが24ps/3.5kgm・fです。



まとめ

chrの馬力とトルクは決して強力とは言い難いものの、普通に走る分には市街地から高速道路まで特に不足のない性能を持っています。

ただ、高性能車に乗り慣れた人にはchrの動力性能は不満に感じられるかもしれません。

また、chrのスタイリッシュなフォルムから速い車だと想像していた人は、実際に乗って失望する可能性もあります。

しかし、今回紹介したように馬力・トルクを向上させる様々なパーツが市販されているので、そうしたパーツを装着すれば問題は解決です。



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