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86は峠やサーキットで遅いのか?トヨタが完璧な車にしなかった理由

2018/07/31

トヨタFT-86は旧型のAE-86の後継車として2012年の2月に発売されました。

ガゼルもその時のことは覚えています。

しかし申し訳ありませんが当時は全く興味がありませんでした。

ただAE-86より結構大きくなったなあとか、高価になったなあぐらいにしか思いませんでした。

格好は全く違うし、重量も特別軽いというわけではなかったし、パワーがあるといったことも無かったですしね

せめて車両重量が1トンを切ればすごいのにと残念に思ったのを覚えています。

まあ当時の安全基準などに照らし合わせると難しいでしょうけど・・・

という訳で全く興味がなかった86ですが、ネットで調べるうちに興味が湧いてきました。

考察していきたいと思います。


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FT-86はスポーツカーか?

峠最強伝説 ノーマルカー最速はどれだ!? Part 1 【Best MOTORing】

 

86の加速性能は?

86のエンジンは6600 rpm で最大トルクを発生します。

これを見ると比較的高回転型エンジンだと思えます。

しかし 中速域の3000rpmで最大トルク 20kg /mに早々と到達しています。

それが7000rpm あたりまでずっと維持されています。

86のエンジン特性は低回転から高回転まで滑らかな加速になっています。

86の0ー100km/hまで6.8秒で最高速度は230 km/h となっています。

決して速くはありませんが気持ちの良いエンジン特性になってます。

86のコーナリング性能は

86のパワーはカタログ値で200馬力ですが、実際は160馬力程度しか出てないでしょう。

ですのでストレートでは圧倒的に速いとは言えません。

そもそも過給機付きのランエボやGTRといったハイパワーの車と比べてはいけません。

86は低速でハンドリングを楽しむ車ですのでそれで遅いっていうのは無意味です。

86はハイパワー車よりも軽量で低重心です。

コーナリングが真骨頂なので、小さめのサーキットでは結構いいタイムが出るかもしれません。

あくまでもスポーツフィーリングを楽しむ車という位置付けです。

そもそも頭文字d の漫画にあるように86のようなFR車は リアを流してドリフトしながら楽しもうというコンセプトです。

ですので峠道を86で攻めたことがない人にこの車の良さがわかるはずはありません。

当然ですがシャーシ性能も高く足回りもとてもしっかりしています。

86とBRZのパワーが少ないとおっしゃる方もいらっしゃいます。

しかしながら峠道においては、86のパワーを使いきれるような運転技術の高い人はほとんどいないでしょう。

Brz との違い



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86とBRZは似ている?

86とBRZは似ています。

エンジンもシャーシも足回りも同じです。

ハンドルの応答性もクイックです。

86のサスペンションはドリフトに向いているサスペンションで前輪を柔らかめに設定しています。

なので後輪を滑らせ車体をコントロールすることを楽しむように設計しています。

86のサスペンションは限界をわざと下げているのです。

意図的に限界値を下げているのに、「フロントの動きが渋く最近のスポーツカーの中では出来の悪いサスペンションだ」と酷評する人もいます。

あくまでも操る感覚を楽しむ車であって、非の打ちどころがなく完璧に速い車ではないのです。

その一方で BRZ は逆に後輪を柔らかく設定することでどんな人でも安全に走行できるように開発された車です。

まとめますと86は限界値を低く設定し操る楽しさを求めた車です。

対してBRZ は万人向けで安定していて誰が乗っても速く走れる様に設計されています。

86のアイデンティティとは?

86はオーナーが作っていく車

86は特にエンジン性能が良いわけでもなく、特にサスペンションが優秀というわけではないです。

特に86をスーパースポーツカーと勘違いして購入した方は、ギャップに怒りを覚える人もいるかもしれません。

またクイックなコーナリングを期待していた人は、動きが渋いのでがっかりするかもしれません。

これはトヨタが意図的にそういう車にしたのだと思います。(あくまでも個人的な意見です)

86はオーナーが何か物足りないと感じさせる車なのです。

ですからオーナーは86を速く走らせようとエンジンをチューンナップしたり、足回りを改造して限界値を高めたりしようとします。

これはまさにメーカーの思う壺です。

初めから完璧な車をわざと作らず、オーナーに改造する喜びを与えているのです。

86はフィーリングとサウンドが気持ちいい

86のパワーは200馬力で現在のスポーツカーの基準で比較すると極めて普通のエンジンです。

ですのでフル加速してもそんなに速さは感じないと思います。

ところが実際オーナーに聞いてみると他のスポーツカーよりも速く感じるようです。

なぜでしょうか?

どういった所に速さを感じるのでしょうか?

シートが低くヒップポイントが地面にかなり近いので、速く感じるということもあると思います。

よく比較される RX- 8よりも低い着座位置になります。

速く感じるのは気分的なものかもしれませんね。

例えばエンジン音をわざと室内に響くように設計してあります 。

更にノーマルの足回りを若干硬めにしていることで、路面からの振動を肌に感じさせる様な設計になっています。

これらはスポーツカーに乗っているという意識を高める効果があります。

そういったメーカーの工夫によって、速く走れたという気分になれたのではないでしょうか?


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出力ばかりに着目しないで!

高出力の車だと性能を持て余している感じで、日本の道路だと楽しめなくてもったいないと思います。

そういう意味では、86はほぼ持っている性能を使い切れて楽しめる車だと思います。

86は RX-8とよく比較されますが、どちらかというとロードスターよりだと思っています。

前述したように、もともと86は低速度域でもハンドリング楽しめる車ですので速い遅いと言うのはおかしなことです。

スポーツフィーリングを安価で楽しめる車と言うことです。

素直でとても運転しやすく気持ちの良い車です。

アクセルを踏めば 思い通りに加速してくれるし、ステアリングを意のままに操作できます。

サーキットより峠が楽しい車

サーキットではさほど速くないと思います。

ランエボやインプレッサは言うに及ばず、シビックタイプ Rなどと比べても遅いと思います。

小さいサーキットであれば、ある程度楽しめると思います。

しかし86は峠などの小さいカーブが連続する道で実力を発揮する様な車です。

まあ実力というか楽しめる車と言いうことですが・・・

小さなカーブが連続した峠で同じレベルのタイヤを履かすと、その辺のハイパワー高級スポーツカーより速く走れる場合もあります。

まさに頭文字d の世界ですね。

少ないパワーでもドリフトを駆使して「ダウンヒルでは誰にも負けない」そういったことができる車かもしれません。

ただある程度ドライバーの腕が必要ですが・・・

86は遅いのか?

結論から言うと絶対的な性能において86は普通のスポーツカーです。

86よりも速い車はたくさんあります。

だからといって遅いと決めつけるのは早計です。

86はバランスの良い車です。

全てにおいて平均点のスポーツカーです。

86には元々潜在能力がありますので、今よりも性能をアップさせるのは簡単です。

遅ければ速くすれば良いのです。

ある意味それが86の魅力でもあるのです。

特にサーキットで勝負するわけではありません。

普通に峠を走って気持ち良くコーナリングできればそれでいいんじゃないでしょうか。

その気持ち良さが86の良さだと思っています。

まとめ

FT86は過去のAE86とは違います。

エンジン性能も足回りもシャシも全く別物です。

当たり前ですがそれぞれが昔の86より進歩しています。

ですが目指すものは全く同じだと思います。

それは等身大の速さという事だと思います。

適度な速さ、適度なパワー、適度なコーナリング性能、その中に車を操るという楽しさがあります。

何回も申し上げますが、86より速い車はたくさんあります。

しかし速さだけが運転手を満足させるということではありません。

運転手はどう乗るかとかどう感じるか、またどうするかということだと思います。

つまり86はオーナーにすべてを委ねているわけです。

是非86のオーナーになって幸せになってください。

私の記事が参考になりましたら幸いです。



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